日本酒の基礎知識と地酒案内

幻の日本酒

インパクトのあるスタイリングや革のラベルのかっこいいボトルです。

一見ドンペリのように見えるボトルですが、中身はもちろん日本酒です。

現在では、フランスなどの三ツ星レストランなどでもオンリストされている人気銘柄『醸し人九平次』が12月に発売した限定大吟醸で、その名は『別設(べつしつらえ)』。

 

『別設』は、2002年産の大吟醸の「中取り」を4年間、プラス1度で貯蔵した珠玉の逸品だと言われていて、よくラベルを見てみると“ANNEE 2002”とある。

ANNEEとは年号という意味のフランス語ですが、本当にヴィンテージもののワインのようですね。

 

全国で1000本の限定発売などもされていて、飲んだ人には九平次らしい、優しさや気品を感じさせ、料理との相性も良く杯がすいすいとすすむそうで、なんとなく豊かで幸せな気持ちにさせてくれるお酒だそうです。

 

この商品を作っている(株)萬乗醸造は、愛知県の名古屋の地酒です。平成9年に”醸し人九平次”という銘柄で彗星の如く現れ、スタートした15代目 久野九平冶さんと、同級生であり友人である杜氏の佐藤彰洋さん、今では20代の蔵人でお酒を造る800石の蔵元さんですが、しかし当初は日本酒業界とは全く縁がない業種についていましたが、年の暮れに父と杜氏が共に病に倒れてから急きょ蔵に戻り15代目を襲名。

佐藤杜氏を誘って人の一倍努力し現在に至ると言われています。

 

仕込み水は、300年かけて沸いてくるという水を長野まで汲みに行き、徹底的に神経を配り、小仕込で量より質の良いお酒に仕上がっていて、ファンが後を絶ちません。お酒を搾るヤブタなども、冷蔵庫に入れお酒に気を配っていて、パリ三ツ星レストランでお取扱中の銘酒です。